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パキスタンの子供達シルクロードの雰囲気漂うペシャワールは、古くから栄えてきた交易の町。アフガニスタンへつながるカイバル峠のふもとに位置しているので、西から東からさまざまな文化や民族、物資が行き来してきた。インド色やイスラム色より異国情緒のあるシルクロードの雰囲気が強い地域だ。
ペシャワール郊外は、トライバルテリトリーといって山岳民族が自治している地域となり、パキスタン政府の支配が及んでないいわば無法地帯となっている。また、アフガニスタンの内紛により多くの難民が流れ込み、カイバル峠への街道沿いには難民キャンプが残っている。現在では治安的に特に問題はないが、もちろん気軽に立ち入れる場所ではない。
そんなカイバル峠だが、兵士を同行していけば観光許可が下りる。自由はきかないし日本の旅行社が主催するツアーはないが、ペシャワールからのエスカレーションとして訪ねることが可能。ものものしい雰囲気があるが、その昔アレキサンダー大王も越えたカイバル峠は歴史的にも興味深い。荒々しい自然を味わえる場所でもある。
ペシャワール
ペシャワール タクティバイ遺跡ペシャワール
ペシャワールは「国境の町」という意味。その名の通り、西へ50kmほど行けばカイバル峠がありその峠を越えればアフガニスタンだ。人口のほとんどがアフガン系で、古くから東西の交易路の中継都市として栄えたので、インド世界というより中央アジアの雰囲気が色濃く漂っている。
町は喧噪に満ちていて、隙間なく並んだ露天の間を人と車がひしめくようにあふれ、人と物が行き交うまさにシルクロードのイメージがぴったりの町だ。ペシャワール最大の見どころは、あらゆる品物が集まるバザール。細く迷路のような路地の両側に小さな店が星の数ほど並び、その賑わいぶりは圧倒されるほど。
また、ガンダーラ美術を集めたペシャワール博物館やモスクなどの見どころもある。郊外には紀元後1~7世紀のガンダーラ山岳仏教寺院遺跡であるタフティパーイ遺跡がある。
カイバル峠へは護衛兵がついていくカイバル峠
ペシャワールの西にあるカイバル峠は、アフガニスタンの国境へと続いていく。古くから東西の文化圏を結ぶ重要な交易路だった。かつて、アレキサンダー大王や三蔵法師のモデルとして知られる玄奘三蔵もこの峠を越えた。
近代ではパキスタン独立戦争の戦場になり、独立後はトライバルエリアと呼ばれるアフガン系少数民族の自治区が置かれ、一般旅行者は勝手に立ち入れない場所となっている。カイバル峠への道にはアフガニスタンからの難民キャンプも多く見られ、国境密輸貿易の市場などもある。
カイバル峠に行くには、カイバル峠を管理する部隊の許可が必要で、警備員を兼ねた兵士の同行のもとでのみ立ち入ることができる。勝手に写真も撮れないし、車から降りられるところも限られた場所だけなど制約も多く、ものものしい雰囲気に包まれているが、貴重な体験ができるだろう。兵士の指示に従い勝手な行動を取らなければ、治安的にもまず心配ない。カイバル峠の道沿いには、さまざまな時代のモスクや要塞があり、峠のダイナミックな景色もすばらしい。ペシャワールとパキスタン最後の町ランディコタールを往復する観光客向けの蒸気機関車もあり、これはかつてここを統治していたイギリスによって敷かれたもの。興味のある人は現地の旅行社に問い合わせてみよう。