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モヘンジョダロ 現地の学生たちパキスタンは悠久の歴史を持つ国だ。歴史や遺跡に興味のある人でなくても、古代からさまざまな文明や文化が栄えたパキスタンには魅力的な遺跡が多い。
ヒマラヤ山系から流れ出るインダス川はパキスタンを縦断して流れている。このインダス川を中心に、世界4大文明のひとつであるインダス文明が生まれた。そして、およそ紀元前6世紀~11世紀の間この地域に栄えたガンダーラ王国は、1世紀~5世紀に仏教を信奉したクシャーナ朝のもとで最盛期を迎え、ガンダーラは周辺の文明の中心地となり、ガンダーラ仏教美術はアジア全域に広がった。その後7世紀頃からイスラム王朝の侵入をうけ、16世紀以降はムガール帝国が栄えた。
そのため、パキスタンには高度な文明が栄えた古代インダス文明の遺跡や、ガンダーラ時代の遺跡や寺院、イスラム王朝の城塞遺跡などが数多く残っている。有名なもので世界遺産になっているのが、インダス文明最大の遺跡であるモヘンジョ・ダロ、ガンダーラ遺跡ではクシャーナ朝時代に反映したタキシラの都市遺跡、比較的保存状態の良いタフティバーイの仏教遺跡群、イスラム遺跡ではラホールの壮大な城塞とシャリマール庭園、郊外にある巨大な城塞ロータス・フォート。8日間ほどの日程で、これらの世界遺産や古都を周遊する旅行がオススメ。
ラホール ラホールフォートラホール
パキスタン第2の都市ラホールは、ムガール帝国の遺産が数多く残る「ムガールの庭園」と呼ばれる町。ムガール帝国時代に繁栄を極め、当時の栄華を感じさせる壮麗な建築物が多く見られる。
世界遺産に登録されているムガール帝国の皇帝たちによって建設・増築されたラホール城塞とシャリマール庭園や、インド亜大陸4大モスクのひとつといわれているパドシャヒモスクなどが主な見どころ。イギリスによる植民地時代の建物も残っていて、豊かな歴史を感じる異国情緒たっぷりの町だ。
モヘンジョ・ダロモヘンジョ・ダロ
インダス文明最大の都市遺跡であるモヘンジョダロは、パキスタン南部にある世界遺産。紀元前2500年頃から紀元前1800年頃にかけて繁栄していた都市と考えられていて、もっとも栄えたときには4万人ほどの人が暮らしていたとされる。モヘンジョ・ダロの滅亡については諸説が飛び交っているが、大洪水によって破壊され衰退したというのが有力な説。
モヘンジョ・ダロの遺跡は、レンガ造りの大きな建物が並んでいる。堅固な城塞が築かれ、道路は碁盤目状に敷かれ、二階建ての住居や井戸、沐浴場、下水道なども整備されているとても緻密な都市計画のもとに造られた町だ。古代の遺跡なので、風化し崩れてしまっている部分も多いが、モヘンジョ・ダロの遺跡は古い町の上に新しい町を築いたもので7層にもなっていて、まだ下層の発掘が続けられている。まだまだ謎の多い遺跡だ。モヘンジョ・ダロから600kmほどインダス川の上流には、同じインダス文明の都市遺跡であるハラッパがある。
世界遺産のタキシラ遺跡タキシラ
ガンダーラ美術の中心はペシャワールなどパキスタン北西部だったが、首都イスラマバードに近いタキシラは歴史あるガンダーラ最大の町だった。紀元前4世紀頃にはすでに都市が形成され、世界遺産になっている都市と仏教寺院の遺跡が見られる。
ガンダーラ美術とは、ギリシャ、シリア、ペルシャ、インドの様々な美術様式を取り入れた仏教美術。クシャーナ朝時代の1世紀~5世紀に最盛期となり、タキシラも仏教の中心地のひとつとして栄えた。
タキシラ遺跡は、古代ギリシャ人が都市計画に基づいて建設したシルカップの都市遺跡、タキシラ最大かつ最古の仏教寺院ダルマラージカや山の上にあるガンダーラの典型的山岳仏教寺院ジョーリアンなどがあり、遺跡からの出土品はタキシラ博物館に展示されている。